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脳のメモリーのリフレッシュ
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人間の脳は、コンピュータと似ていて、ワーキング・メモリー(作業領域)があり、そこで情報処理をしていると考えられています。コンピュータでアプリをたくさん立ち上げるとメモリが一杯になり働きが悪くなりますが、人間の脳も同じようなことが起こると考えられています。
マインドフルネスというのは、脳のメモリーをリフレッシュするような働きをします。
たとえば、嫌なことがあってストレスを感じていると、脳のメモリーは嫌なことで一杯になります。そんなときに、お腹がすいて、ふと、ご飯や食べ物のことを考えると、一瞬の間かもしれませんが、食べ物のことしか考えられなくなり、嫌なことがどこかに消えてしまうことがあります。注意を向ける対象が、「嫌なこと」から「食べ物」にスイッチングされたのです。
何かに集中的に注意を向ける状態を意識的につくるのがマインドフルネスです。
いろいろな方法がありますが、一番簡単なものは、呼吸に意識を向けるものです。目を閉じてゆっくりと深呼吸をしながら、入ってくる空気を意識し、出て行く空気を意識する、それだけです。
練習して、呼吸に意識を集中させることができるようになると、呼吸に注意を奪われて、他のことをあまり考えられなくなり、脳のメモリーが少しリフレッシュされます。