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進化心理学
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リフレーミングの一つとして、進化の視点があります。
「ストレスが、なぜ人間の心身に備わっているのか」という視点から捉えなおしてみるものです。
ストレス機能は、4億年ほど前の魚類時代にその原型があると考えられており、それが両生類、爬虫類、哺乳類、人類へと進化しても維持されてきました。もし、不要な機能であれば、数億年の間に退化して消えてしまってもおかしくありません。それが維持されてきたのは、生き残りに不可欠な機能だからだと考えられています。
生物は、捕食者(外敵)と遭遇したときにすぐに対応できるようにストレス機能を身につけてきました。外敵遭遇時の警報装置のようなものです。警報が鳴り響くことで、逃げたり、戦ったり、死んだふりをしたりという行動が生まれて、難を逃れてきました。
もし、人間にストレス機能が備わっていなかったとしたら、人類ははるか大昔に絶滅していたことでしょう。
ストレス・システムは魚類以降の生物の生き残りを支えてきた根幹のシステムです。