ストレスは、4つの面に影響する
ストレスは、4つの面に影響します。
「体」…体調不良
「心」…心の不調
「頭」…頭の働き低下
「行動」…行動の変化
「心」…心の不調
「頭」…頭の働き低下
「行動」…行動の変化
いずれも、仕事・勉強や、日常生活に密接に関わっている要素です。
イギリス精神科医学会は、メンタルヘルスの要素として、Physical Feelings/Symptom(身体感覚・症状)、Emotional Feelings(感情)、Thinking(思考)、Behaviour(行動)と表現していますが、ここでは、わかりやすくするために、「体」「心」「頭」「行動」としました。詳しくは、こちら(英語サイト)。
ストレスマネジメントは、「頭」と「行動」へのアプローチ
ストレスマネジメントにおいては、4つの側面のうち、「頭」と「行動」を通じてアプローチすることが現実的と考えられています。
効果的な心理療法の一つである認知行動療法は、「認知(頭)」と「行動」にアプローチすることによって、心の健康状態を取り戻そうとする手法です。
現代のストレスマネジメントは、「頭」へのアプローチ、「行動」へのアプローチ、の2つにほぼ集約されています。
1.「頭」を変える
・受け止め方を変える
・視点を変える
・判断を変える
・意思決定を変える
・認知療法 など
・受け止め方を変える
・視点を変える
・判断を変える
・意思決定を変える
・認知療法 など
2.「行動」を変える
・趣味、遊び
・運動、エクササイズ
・リラクセーション
・休息、睡眠
・ワークライフバランス
・相談
・受診
・行動療法 など
・趣味、遊び
・運動、エクササイズ
・リラクセーション
・休息、睡眠
・ワークライフバランス
・相談
・受診
・行動療法 など
最近は、「頭」の働きにフォーカスされている
「頭」へのアプローチと、「行動」へのアプローチと、どちらにウェイトを置けばいいでしょうか。
私たちは「こうしよう」と頭で決めても、なかなか実行できないことがあります。
ダイエットは典型的な例です。「体の健康のためにダイエットをしよう」と決めても、実行できないことはよくあります。
そういう意味では、「行動」はとても重要な要素です。ただ、「行動」に影響を及ぼしているのは、「頭」です。
ダイエットという行動が続かないケースでは、「やりたくないなあ。1日くらいやらなくても、そんなに変わらないんじゃないか」とか「これも食べたいなあ。このくらいは、食べてもダイエットには影響ないんじゃないか」など、頭の中でいろいろと考えいるものです。
「今日はダイエットをやらなくてもいいんじゃないか」という考えが頭の中で強くなると、ダイエットをやめてしまいます。
人間のほとんどの動きは、「頭の働き」を通じて「行動」に至ると考えられています。「行動しない」という選択も含めて、「行動」のカギを握っているのは、「頭の働き」です。(熱いやかんに触ったときに、瞬時に手を離す「反射」は、「頭の働き」を経ていないと考えられています)
病院で治療してもらう場合や、薬を飲んで気分を整える場合も、「病院に行こう」「薬を飲もう」という「頭の働き(意思決定)」がなければ、足が勝手に病院に向かう、自動的に薬を飲んでいるということはありません。行動療法も、自分が「やろう」と思わなければ、始まりません(無理やりやらされた場合は別ですが)。
通常のケースでは、「頭」→「行動」→「体と心」 というプロセスをたどります。
現代のストレスマネジメント理論では、スタートラインである「頭の働き(認知活動)」へのアプローチが重視されています。
「頭」を変える
受け止め方、視点、判断、意思決定などを変えることが、ストレスマネジメントのポイントです。
受け止め方、視点、判断、意思決定などを変えることが、ストレスマネジメントのポイントです。
■認知行動療法について、詳しく知りたい方は、「イギリス精神科医学会ウェブサイト」をご覧下さい。日本語に翻訳され、非常にわかりやすく書かれています。