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科学論文から見てみると・・・
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ストレスと意思決定の関係を調べた研究の一つに、ケイナン博士らの実験があります。
彼らは、ストレスを与えたグループとそうでないグループで、意思決定の質がどのように変わるかを調べました。15題の課題による実験の結果、上図のように、ストレスのあるグループは、正しく意思決定できた課題の数が減少していることがわかりました。
その理由として、選択肢の検討がおろそかになっている、ということも明らかにされました。
NASA(米航空宇宙局)の資料によれば、ストレスと意思決定との関係についての主要な研究は、上記の研究を含めて、これまでに40を超えており、それらの研究の中で、ストレスが意思決定の質を低下させる傾向があることが示されています。
物事を判断し、決めなければいけないときには、ストレスの影響を少なくするために、ストレスを上手にケアして、落ち着いた思考ができるようにしていくことが大切と言えます。