【中高生支援者向け】自殺の多い日とストレスの高い日の関係は?
子どもの自殺データとストレスデータ
下記の内閣府のデータは、有名なデータです。
18歳以下の自殺既遂が増えるのは、夏休み明け、春休み明け、ゴールデンウィーク明け、お正月明けなどであることがわかります。
このデータに、学生の「ストレス」のデータを重ね合わせてみると、状況がより鮮明になります。
下記は、ストレスケア・コムの「学生版ストレスチェック」の10年間の日別のストレスデータをグラフ化したものです(ただし、大学生のデータも含みます)。
2つのグラフを重ね合わせてみます。
グラフを見ると、2月、3月にストレスが高まって4月に自殺既遂が急増、7月、8月にストレスが高まって9月に自殺既遂が急増、という傾向が見られます。
自殺は、様々なストレスを含めて、心理的に追い込まれた末に行われることが大半だと考えられています。
「自殺既遂」はもっとも悲しい出来事ですが、既遂に至らないとしても、「自傷行為」「自殺未遂」など、様々なことが起こっている可能性があります。 特に、若い世代には自傷行為が多いことが知られています。
4月、9月は、身近にいる方は特に気を配って見守ることが大切とされますが、予防のためには、そこに至る前の2月~3月、7月~8月の「サポート」も大切と考えられます。
下記は、中高生、小学生の最近のコメントです。コメントを読みますと、「時期的な要因」が関係のある人と、関係のない人がいるようです。あまり時期にこだわりすぎるのもよくないのかもしれません。