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震災支援者のストレス・マネジメント

 地震で被災されたみなさまにお見舞い申し上げます。

支援者のストレス・マネジメントも大切

 震災時のストレス対策として見逃されがちなのが、支援者のストレス対策です。

 支援者のストレス対策に役立つ資料として、アメリカ保健福祉省の資料があります。
 日本語版は同省サイトから削除されてしまったようですので、資料のポイントをご紹介します。


<支援者のストレス・マネジメント>

支援計画に当たって

上の人が作業量をきちんと管理する。

シフト前には必ず上の人が状況説明をする。

任務は12時間以下のシフト体制とし、その後は12時間休めるようにする。

次のシフトの人に引き継ぐときは、少し時間を重複させて、次の人に状況を説明する時間をつくる。

ストレスが高い任務をするときには、2人1組のペアにし、お互いをモニターし、サポートしあえるようにする。

ストレスが低い任務と、高い任務を、交互に従事できるように計画する。
(つまり、一人の人がずっとストレスの高い任務が続きすぎないようにシフトを組む)

可能であれば、災害現場の業務と、非災害時の通常業務を交互に行えるようにする。

作業者のプライベート時間を確保する。
 必ず、家族や親しい人と連絡を取り合える時間をつくる。
(負荷の高い仕事をする支援者に対する他者からの支えは、不可欠)

支援に当たって

被災者の悲しみやトラウマを過度に共有しない。
 代理受傷(被災者と同じようにトラウマを感じてしまうこと)や共感疲労(悲しみに共感しすぎて、自分も疲労してしまうこと)に注意する。

支援活動に一生懸命になり、献身的になることでストレスや疲労感を乗り越えようとする人もいるので、気をつける。

「被災者が苦しんでいるのに自分が休んでいる場合ではない」と思って無理をする人もいるので、気をつける。

休憩回数を多めに入れる。

十分に水分補給し、高エネルギー食品を食べる。

ストレスの徴候に気をつける。

・注意力が持続しない
・トンネルビジョン(視野狭窄)になる
・決断できなくなる
・体のバランスを維持するのが難しい(ふらつく)
・やるべきことのいくつかを忘れる
・体調が悪い
・アルコール量が増える
・休みの時間帯でもくつろぐことができない

(資料: A Guide for Emergency Response and Public Safety Workers, SAMHSA をもとに作成)


ストレス下の作業は、ミスや事故が起こりやすい

 なぜ、支援者のストレス・マネジメントが必要なのでしょうか。

 ストレス下での作業は、作業ミス、判断ミスなどのヒューマン・エラーが起こりやすいことがわかっています。

 人間はエラーをするようにできていますから、ある程度はやむを得ませんが、支援業務の場合は、ミスの影響が被災者に及んでしまうことがあります。

 危険な復旧作業を行う中でミスが起こると、大きな事故につながってしまう可能性もあります。

 ミスや事故を防ぐためにも、ストレスのケアは大切です。


支援者がダウンしてしまうと、支援が滞る

 支援者のストレス対策は後回しにされがちですが、ストレスで疲労してくると、「支援の質」は低下してきます。それは被災者の方にとって望ましいことではありません。

 さらにストレスが増えて、支援者がダウンしてしまうと支援を続けられなくなります。

 支援者は、「被災者のほうが苦しい思いをしているんだから」と無理をしがちです。
 「被災者のほうが大変だ。自分が頑張らなければ」という気持ちは大切ですが、自分がダウンしてしまうと支援ができなくなってしまいます。

 良い支援を続けるためにも、ストレスへの対応は必要です。


リーダーは判断力を保つことが重要

 リーダー的立場の人は、「判断力を保つこと」が一番重要です。

 リーダーの判断は、すべての人に影響します。きちんと休息と睡眠をとって、判断力を保つことが何よりも重要です。

 「部下たちが寝ていないのに自分だけ寝るわけにはいかない」と考えるのではなく、「部下たちが寝ていなくても、私は睡眠時間を確保する。そして頭をクリアにして、正しい判断をする」といった考え方が大切です。

 2001年の米同時多発テロのとき、陣頭指揮をとったジュリアーニNY市長は、テロ当日に、帰宅して睡眠をとりました。1時間ほど読書をしてそれから寝ています。睡眠時間は長くはありませんでしたが、それでもきちんとベッドで寝ました。
 そのとき、警察官、消防士たちは、徹夜で救助作業に従事していました。彼らが寝ずに働いていても、判断力を保つために、リーダーは寝なければいけないのです。

 緊急事態のときこそ、リーダーは寝なければいけないというのは、リーダーシップの世界では常識となっています。

 ケネディ大統領の側近は、キューバ危機の初期事態が夜中に起こったときに、緊急事態であったにもかかわらず、大統領を起こさず、朝まで眠ってもらって、それから報告しています。
 これからの苦しい試練に備えて、きちんと睡眠を取ってもらっておいたほうがいいと側近が考えたためです。

 災害や緊急事態のときには、リーダーが判断を一つ間違えただけで、重大な結果を招いてしまいます。もし、ケネディ大統領が判断を間違えていたら、核戦争が起こっていてもおかしくありませんでした。

 通常時には、少しくらい判断を間違えてもどうということはありませんが、緊急時には、悲劇的なことが起こりえます。「一つも判断を間違えてはいけない」というくらいの状況です。リーダーにとっては、ものすごく大きなストレスです。

 そういうストレスにつぶされずに、判断力を保つためにも、リーダーの重要な仕事は、「よく眠ること」です。


 リーダーも含めて、支援者がストレスでダウンしてしまうと、支援が滞り、多くの被災者が困ることになります。良い支援をするためには、支援者のストレス・マネジメントが大切です。

著:(ストレスケア・コム)


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