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ケースで見るアイデアが出やすい場面とは・・・
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各界の先駆者たちは、リラックスした状態のときにアイデアを思い浮かべています。
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ジェームズ・ワット
ワットは、ある休みの日に、牧草地帯を散歩しているときに、ふと、新しい蒸気エンジンを作り出す方法を思いつきました。
この散歩中のアイデアが、のちの産業革命につながり、世界を大きく発展させるものとなりました。
■スティーブ・ジョブズ
アップル創業者のスティーブ・ジョブズは、散歩が好きで、彼のミーティング・スタイルは、散歩しながら行うというものでした。
ある日、ジョブズとデザイナーが庭を散歩しながら打ち合わせをしているとき、彼らは、ひまわり型のマック(iMac G4)のアイデアを思いつきました。
■ジャック・ウェルチ
ゼネラル・エレクトリック(GE)の会長だったジャック・ウェルチは、レストランで一杯飲んでリラックスしているときに、ふと経営上のアイデアを思いつき、ナプキンに書き留めました。のちに有名になった3つの円を描いた図のアイデア
(参考イメージはこちら)です。
これは、ウェルチのナンバーワン・ナンバーツー戦略を実現させるためのアイデアで、ウェルチのお気に入りのアイデアでした。このレストランで思いついたアイデアによって、GEは世界のトップ企業にまで躍進しました。
アイデアは、ストレスから解放された
少し力の抜けた状態のときに、浮かんでくることが多いとされます。散歩中や食事中の他、トイレやお風呂などで、アイデアを思い浮かべる人も少なくありません。
11世紀の政治家・詩人、欧陽脩は「三上」という言葉を使っています。三上とは、馬上、枕上、厠上のことで、現在の言葉で言えば、車の中、ベッドの中、トイレということになります。これらの場所では、良い考えが生まれやすいとされました。
アイデアを生むためには、考え続けるだけではなく、
ストレスから解放されたリラックスした時間も大切です。
次ページでは、みなさんにチェックしていただいたストレスチェックのデータから、ストレスとアイデアの関係について確認してみましょう。